2009年07月12日
マスコミの切り貼り記事に思う
当ブログの実質的な始動は明日からですが、先週の「GO!GO!News」で、武坊さんが気になるコメントをしていたので、ひとこと。(録音しておらず、発言内容はうろ覚えなので、あしからず)
東国原知事の衆院選出馬問題がその日のテーマでしたが、武坊さん、知事に20分程度のインタビューをされたそうです。しかし、その映像が実際にテレビに映し出されたのはわずか数分だったとの事で。
武坊さん曰く、「20分のインタビュー内容をカットして数分に絞って視聴者に伝えるわけやろ?話した何分の一かを報道するだけで、本当に知事の真意が伝わるんやろうか?(要旨)」
伝わるわけありません。ハイ。
まず第一に、皆さんも多少なりと経験があるでしょうが、自分の考えを相手に伝える、という事は、例え面と向かって話ししても、意外と難しいものです。ましてや、インタビューとなると、受ける側は、事前に聞かれる内容を知って、それに的確な答えを用意しているわけではないでしょう。当然、理路整然と答えられるわけもなく、発言途中に前の発言に対する説明や釈明を加えることもあるでしょうし、途中で自分が何を言いたいのかわからなくなって、1から仕切りなおすこともあるでしょう。(私がブログの本文を書いていても、このザマです)
第二に、それを編集する段階で、今度は編集者の解釈が入ります。実際に編集者がコメントを加えるわけではないですが、「このインタビュー内容はこうだ」というものが編集者の頭にはあるでしょうから、意識する、しないに関わらず、編集者が意図した、ある意味都合のいい文章ができあがります。
仮に、MRTとUMK、それにNHKが同じ20分のインタビューを、せーの、で編集して2分なら2分の枠内に仕上げた場合、その編集された3種類の記事を見て、視聴者が知事に対して持つ印象は全く異なるものになるでしょう。
第三に、直接対面して話を聞くか、あるいはノーカットの映像を見せられたとしても、受け手側には、既に話し手に対して様々な先入観が存在しており、それが公正中立に話を受け取る目を曇らせてしまいます。
結局、知事の頭から視聴者の頭に届くまでに、視聴者は知事の表現方法の優劣、マスコミの編集、視聴者の先入観、という3つのフィルターを通して、初めて情報に接しているので、100%の真意が伝わることは、ほぼ不可能です。
さて、中でも一番分厚く、不透明なフィルターがマスコミの編集でしょう。
彼らは、自分たちが情報を独占しているのをいいことに、発言内容を勝手に切り貼りしていきます。それはまるで、愉快犯が新聞の文字を切り貼りして脅迫文を作る姿に似ています。
そうやって切り貼りした情報は、あら不思議、報道各社のイデオロギーに合致する情報に生まれ変わります。
例えが適切かどうかはわかりませんが、10年程前、石原東京都知事による、いわゆる「三国人発言」がありました。
都知事は、悪化する治安に懸念を抱いており、立場上も治安維持に対する見解を述べる必要がありました。そこで、「不法入国した多くの三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害が起きた時には騒擾すら想定される」と発言したのです。
ところが、朝日新聞などは、その内の、「三国人」の部分だけを切り抜き、差別発言だ、などと大々的に報道しました。
恐らく、「不法入国」という単語だけが朝日新聞のフィルターにひっかかり、「三国人」以下だけが記者の脳内にとどまったのでしょう。そうして思考停止状態で発信された記事は、「知事の差別発言」という、本来あるべき記事とは似ても似つかないものになりました。(蛇足ですが、「三国人」は差別用語ではありません。)
一昔前ならば、この程度の歪曲報道でも、視聴者、読者をだますことはできたでしょう。しかし、今や我々には強力な武器があります。言わずと知れた、インターネットです。
日々、何千、何万の一市民がネット上で意見を交換し合い、おかしいと思う報道には検証のメスが入るようになりました。
例えば、首相のぶら下がり報道のように、各局が同じ映像を使う報道画面を並列させ、ユーチューブなどの動画投稿サイトに配信しているものがあります。これをよーく見てみると、ある局だけ、重要な部分がカットされているのが一目瞭然、なのです。
これから先、こういった検証は増えていくでしょう。多くのネットユーザーは、マスコミに不信を抱いているのですから。
よって、少なくとも、編集の加わっていない、ナマの情報を、我々が入手し、一人ひとりが考えていける環境を、マスコミは整える責任があると思います。公正中立を立証するためにも。
武坊さんがそこまで考えたかどうかは分かりませんが、最後の方に、
「せっかくMRTもサイトを開設しているんだから、インタビューを全部乗っけて、全部聞きたい人は聞けるようにする、そういうことが必要になってくるんじゃないかな?(要旨)」
とおっしゃってました。
マスコミの中の人の武坊さんに、どれだけできるか分かりませんが、期待してますよ
ところで、その日のテーマは知事の国政出馬問題でしたが、コメントではその内容に全く触れていませんでした・・・いいけどね。
東国原知事の衆院選出馬問題がその日のテーマでしたが、武坊さん、知事に20分程度のインタビューをされたそうです。しかし、その映像が実際にテレビに映し出されたのはわずか数分だったとの事で。
武坊さん曰く、「20分のインタビュー内容をカットして数分に絞って視聴者に伝えるわけやろ?話した何分の一かを報道するだけで、本当に知事の真意が伝わるんやろうか?(要旨)」
伝わるわけありません。ハイ。
まず第一に、皆さんも多少なりと経験があるでしょうが、自分の考えを相手に伝える、という事は、例え面と向かって話ししても、意外と難しいものです。ましてや、インタビューとなると、受ける側は、事前に聞かれる内容を知って、それに的確な答えを用意しているわけではないでしょう。当然、理路整然と答えられるわけもなく、発言途中に前の発言に対する説明や釈明を加えることもあるでしょうし、途中で自分が何を言いたいのかわからなくなって、1から仕切りなおすこともあるでしょう。(私がブログの本文を書いていても、このザマです)
第二に、それを編集する段階で、今度は編集者の解釈が入ります。実際に編集者がコメントを加えるわけではないですが、「このインタビュー内容はこうだ」というものが編集者の頭にはあるでしょうから、意識する、しないに関わらず、編集者が意図した、ある意味都合のいい文章ができあがります。
仮に、MRTとUMK、それにNHKが同じ20分のインタビューを、せーの、で編集して2分なら2分の枠内に仕上げた場合、その編集された3種類の記事を見て、視聴者が知事に対して持つ印象は全く異なるものになるでしょう。
第三に、直接対面して話を聞くか、あるいはノーカットの映像を見せられたとしても、受け手側には、既に話し手に対して様々な先入観が存在しており、それが公正中立に話を受け取る目を曇らせてしまいます。
結局、知事の頭から視聴者の頭に届くまでに、視聴者は知事の表現方法の優劣、マスコミの編集、視聴者の先入観、という3つのフィルターを通して、初めて情報に接しているので、100%の真意が伝わることは、ほぼ不可能です。
さて、中でも一番分厚く、不透明なフィルターがマスコミの編集でしょう。
彼らは、自分たちが情報を独占しているのをいいことに、発言内容を勝手に切り貼りしていきます。それはまるで、愉快犯が新聞の文字を切り貼りして脅迫文を作る姿に似ています。
そうやって切り貼りした情報は、あら不思議、報道各社のイデオロギーに合致する情報に生まれ変わります。
例えが適切かどうかはわかりませんが、10年程前、石原東京都知事による、いわゆる「三国人発言」がありました。
都知事は、悪化する治安に懸念を抱いており、立場上も治安維持に対する見解を述べる必要がありました。そこで、「不法入国した多くの三国人、外国人が凶悪な犯罪を繰り返しており、大きな災害が起きた時には騒擾すら想定される」と発言したのです。
ところが、朝日新聞などは、その内の、「三国人」の部分だけを切り抜き、差別発言だ、などと大々的に報道しました。
恐らく、「不法入国」という単語だけが朝日新聞のフィルターにひっかかり、「三国人」以下だけが記者の脳内にとどまったのでしょう。そうして思考停止状態で発信された記事は、「知事の差別発言」という、本来あるべき記事とは似ても似つかないものになりました。(蛇足ですが、「三国人」は差別用語ではありません。)
一昔前ならば、この程度の歪曲報道でも、視聴者、読者をだますことはできたでしょう。しかし、今や我々には強力な武器があります。言わずと知れた、インターネットです。
日々、何千、何万の一市民がネット上で意見を交換し合い、おかしいと思う報道には検証のメスが入るようになりました。
例えば、首相のぶら下がり報道のように、各局が同じ映像を使う報道画面を並列させ、ユーチューブなどの動画投稿サイトに配信しているものがあります。これをよーく見てみると、ある局だけ、重要な部分がカットされているのが一目瞭然、なのです。
これから先、こういった検証は増えていくでしょう。多くのネットユーザーは、マスコミに不信を抱いているのですから。
よって、少なくとも、編集の加わっていない、ナマの情報を、我々が入手し、一人ひとりが考えていける環境を、マスコミは整える責任があると思います。公正中立を立証するためにも。
武坊さんがそこまで考えたかどうかは分かりませんが、最後の方に、
「せっかくMRTもサイトを開設しているんだから、インタビューを全部乗っけて、全部聞きたい人は聞けるようにする、そういうことが必要になってくるんじゃないかな?(要旨)」
とおっしゃってました。
マスコミの中の人の武坊さんに、どれだけできるか分かりませんが、期待してますよ
ところで、その日のテーマは知事の国政出馬問題でしたが、コメントではその内容に全く触れていませんでした・・・いいけどね。
2009年07月12日
ブログ開設
初めまして。当ブログの主、なまくらです。
本日より、初のブログを立ち上げました。
目的は、「GO!GO!News」を一刀両断にバッサリ斬ること。
さて、「GO!GO!News」とは何ぞや?という人に解説を。
AMラジオ番組なので、知ってる人がどれだけいるかはわかりませんが、毎週月、火曜日の13時から、MRTラジオ(宮崎放送)で「武坊、淳ちゃんの”GO!GO!ワイド”」というトーク番組を放送しています。その中の1コーナーが「GO!GO!News」で、武坊こと川野武文アナと淳ちゃんこと坂井淳子アナが気になるニュースをピックアップし、コメントしています。
主にコメントを担当されている武坊さんは、MRTアナウンサーとしては珍しく、真っ当な見識を持っている方ですが、時々、まあ、なんていうか、”マスコミらしい”仕事もされる事があります。そんな時、なまくらとしては反論を投稿したいのですが、平日の午後という時間帯が災いし、滅多にそれができません。(じゃあ、なんでラジオ聴けるのさ、なんてコメントがかえってきそうですが、それは、まあ・・・(^^ゞ
と言うことで立ち上げたのがこのブログです。今後は、録音→書き起こし→コメントというスタイルで記事を増やしていこうかと考えています。日によっては、アップが数日遅れることもあるかもしれませんが、気にせず待っていただければ幸いです。あと、なまくらなもんで、切れ味のほどは保証しかねます
早速、明日から本格的に始動します。拙いブログですが、今後ともよろしくお願いします。<(_ _)>
本日より、初のブログを立ち上げました。
目的は、「GO!GO!News」を一刀両断にバッサリ斬ること。
さて、「GO!GO!News」とは何ぞや?という人に解説を。
AMラジオ番組なので、知ってる人がどれだけいるかはわかりませんが、毎週月、火曜日の13時から、MRTラジオ(宮崎放送)で「武坊、淳ちゃんの”GO!GO!ワイド”」というトーク番組を放送しています。その中の1コーナーが「GO!GO!News」で、武坊こと川野武文アナと淳ちゃんこと坂井淳子アナが気になるニュースをピックアップし、コメントしています。
主にコメントを担当されている武坊さんは、MRTアナウンサーとしては珍しく、真っ当な見識を持っている方ですが、時々、まあ、なんていうか、”マスコミらしい”仕事もされる事があります。そんな時、なまくらとしては反論を投稿したいのですが、平日の午後という時間帯が災いし、滅多にそれができません。(じゃあ、なんでラジオ聴けるのさ、なんてコメントがかえってきそうですが、それは、まあ・・・(^^ゞ
と言うことで立ち上げたのがこのブログです。今後は、録音→書き起こし→コメントというスタイルで記事を増やしていこうかと考えています。日によっては、アップが数日遅れることもあるかもしれませんが、気にせず待っていただければ幸いです。あと、なまくらなもんで、切れ味のほどは保証しかねます
早速、明日から本格的に始動します。拙いブログですが、今後ともよろしくお願いします。<(_ _)>
Posted by なまくら at
12:32
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