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Posted by みやchan運営事務局 at

2009年09月13日

待機児童増加の原因2 ~社会の最小単位としての家庭は大丈夫?

 気が付いたら、アクセス数1000ヒットを超えてました。
 このような拙いブログですが、毎度ご来訪いただき、ありがとうございます!


 さて、前回の続き、待機児童増加の件ですが…

 武坊さんの発言
もっと高い次元で目指すべきところは、専業主婦になりたいと思う人が安心してなれる、そういった社会を作れば、こんな待機児童は出ないと思う
は正論だとおもいます。
 バブル崩壊後、終身雇用や年功序列といった日本的価値観が否定され、グローバル(という名のアメリカ)な労働慣行を絶賛する風潮が広がりました。
 成果主義の昇給制度や非正規労働の拡大などです。
 しかし、マスコミが中心になって絶賛したはずのグローバルな制度は、ほとんど失敗に終わりました。
 例えば成果主義、能力がある人が無能で無駄に長く会社に在籍している人より早く昇進・昇給する制度ということで、「年功序列は非効率、これからは成果主義だ!」と、マスコミ始め、大いにもてはやされた制度です。
ところが、実態は同僚同士、先輩後輩、上司部下の間で激しいライバル競争となり、お互いが仕事のノウハウを共有しなくなった(そんなことしてたら、出し抜かれてしまいますもんね)り、会社の都合で能力を認められなかったりして、中長期的に見た場合、かえって会社全体の能率が落ちてしまいました
 非正規労働については、もはや多くを語る必要はありませんね。
 こうして、会社はますます体力を失い、労働者も年収1000万以上と300万未満といったように、2極分化してしまいました。森永卓郎氏の著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」がベストセラーになったのも、この頃でしたね。

 で、年収300万円といえば、年2回ボーナスを貰ったとして、月の収入が300÷16で19万円弱、手取りに換算して16,7万円でしょうか?
 こんな経済環境では、例え低コストで生活できる(と言われている)宮崎においても、夫だけの収入で子育てするのは至難でしょう。
 必然的に、妻が育休後の会社復帰なりパートなりで働かざるを得ません。

 じゃあ、社会として、妻が専業主婦でも子育てできる環境にしようとしたら、夫の給料を上げるか、生活コストを下げるか、の2択になりますわな。
 でも、社会全体で生活コストを下げる、ということはモノ(製品だけではなく、サービスも)の値段を下げなくちゃいけない、そうすると企業は社員をリストラするか、工場を海外に持って行く(当然、今の従業員はリストラの対象)か、社員の給料を減らさないといけない、結果、ますます生活が苦しくなるという悪循環に陥ります。(これを世間ではデフレスパイラルと呼ぶ)
 一方、給料を上げるためには、会社として経営が上向いていなければいけない、景気が良くないといけない、つまり、社会全体としては、景気を良くする方向に動かないといけなくなります。
 その半面、企業は儲かっても、それを社員に還元せず、内部留保を高めようとするので、いつまでたっても非正規社員は正規社員になれない、という現象も起きます。そして、不況になった時のために、非正規社員をリストラ予備軍として抱える…
 それには、内部留保の上限を定めたり、非正規社員を正規にした時に減税の恩恵を受けられたり、といった規制や誘導といった政策介入が必要になるでしょう。
 でも、よく考えたら、会社が正社員をリストラしたがらないのって、正社員には労働組合がバックについているからなんですよね。でも、非正規にはそれがない。だから、ワークシェアリングの話が出た時も、給料が減る正社員側の労組が反対したんですよね。その辺、どう考えています?連合が支持母体の民主党さん?
(続く)
  


Posted by なまくら at 08:41Comments(0)少子高齢化