スポンサーリンク


上記の広告は一定期間更新のないブログに表示されます。新しい記事を書く事で広告が消す事ができます。

  

Posted by みやchan運営事務局 at

2009年09月26日

地方を殺すな! ~高速無料化時代の地方再生策

 今日の話題は、前エントリーも参照していただくと、より分かりやすいです。
 また、今日はいつもより長いです。


 民主党は衆院選のマニフェスト(政権公約)で明記した「高速道路の無料化」を、北海道と九州で来年度から先行実施する方針を固めた。複数の関係筋が14日、明らかにした。利用状況や経済効果をにらみながら無料化路線を段階的に拡大していく考えだ。
 ただ、これまでの道路建設に伴う約30兆円の有利子負債や道路の維持管理コストをどう捻出(ねんしゅつ)するかはいまだに示されていない。民主党の鳩山由紀夫代表が掲げる「温室効果ガス25%削減」方針にも矛盾するとの指摘もある。
 無料化を先行実施するのは、供用されている高速道路約7678キロのうち、北海道エリアの581キロ、九州エリアの794キロ。東名高速など大都市圏をつなぐ主要路線と比べると、交通量が少ない路線だ。
 高速道路を無料化すれば、交通渋滞、排ガスによる環境悪化、料金所廃止による雇用問題、他の交通機関への影響-など数々の問題が起きるといわれる。
 このため、民主党では、交通量が少なく、限定された地域で先行実施すれば、無料化に伴う悪影響を最小限にとどめることができる上、対策を講じやすいと判断した。加えて地域経済に与える効果などを把握でき、このデータを基に複合的な地域活性化策を策定できるメリットもある。
 民主党は、マニフェスト工程表で、平成24年度には首都高速、阪神高速を除くすべての高速道路を「原則無料開放」する方針を示した。これに伴い、民主党は23年度の通常国会で、高速道路を保有する独立行政法人「日本高速道路保有・債務返済機構」を国有化するため法改正する方針。無料化後の高速道路は一般国道の「自動車専用道路」とする方向で検討している。
 民主党は経済効果を3年間で2兆円、国内総生産(GDP)を0・41%押し上げると試算している。国交省も20年、首都高速と阪神高速を除く無料化による経済効果を2兆7千億円とする試算をまとめた。
 一方、国有化すれば、返済機構が抱える約30兆円の有利子負債は国の債務として計上され、道路の維持管理費や新規建設費は税金で負担することになる。

(以上、MSN産経ニュースより引用)

武坊
 だから、わたし達の宮崎自動車道、このあたりが全国に先駆けてタダになる可能性があるということですね?で、九州道もでしょ?だから、福岡まで来年度、いよいよタダになるっていうのが見えてきた、ということですよね。
 駆け込みでETC付けた皆さん、それ、あんまり意味無くなりますね(笑)

 で、高速が0円になった場合、国交省が自動車の年間利用者が57.5%増えるだろう、と見越しております。で、鉄道に乗る人は10.6%減るだろう、飛行機も4.2%減るだろうというような集計結果を明らかにしております。
 ま、色んなところに影響があるんですけれども、取りあえず九州が先駆けてタダになる、て言う事は、今まで商圏を宮崎なら宮崎エリア、せいぜい鹿児島エリアまで入れてたかも知れないけれども、平日も土日も含めてタダ、て言う事になると、ちょっと商圏を広げて考えないといけなくなりますよね?
 アウトレットモールが鳥栖にあったでしょ?ああいった所もガソリン代だけで行けてしまうわけだから、宮崎の郊外型のショッピングセンター・モールの敵に、いきなりなるわけですよ。200km離れていようが
 片やこっちは定価で売っている、片や3割、4割引きで売っているとなると、そこでもバチバチ火花が散り始める…

淳ちゃん
 勉強不足で申し訳ないけれども、建設予定の高速道路があるわけやろ?それ、ちゃんと期間内にできるんやろか?

武坊
 それはまだ、はっきり言ってないですよね。

淳ちゃん
 きちんと造ってもらわないと困るし、出来ないと、お客さんは逃げて行ってしまう。やっぱりこれは、どうなるんだろう?ちょっと心配かな?

武坊
 よく、高速道路はストロー化現象の象徴だ、と言われていて、便利な道を造ると、力のある方が力のない方のお金、人を吸い上げていく、と言われてました。でも今までは福岡まで行くのに普通車で5,6千円という“通行手形”が要ったわけや。それが関所になってたけど、今度はそのストローが本っ当に通りの良いストローになるわけやから、チューと吸おうと思えば吸えるわけで、本当に勝ち負け明暗分かれると思いますよ?ね?

淳ちゃん
 ま、その分例えば通勤とかで高速道路を使えるようになることによって、もっと住みやすい場所があるとか、そういうのがあるのかも分からないけど、まあそれ、1,2年ていうわけじゃないやろうからね。

武坊
 何でも功罪両面あるんだろうけれども、この高速タダ、ていうのは、“功”の分より“罪”というか痛む分のケア、どうせケアしなきゃいけないやろ?鉄道にしろ、フェリーなんか直ですよね。でもそれを潰すわけにいかないから、それを税金で助けたりするわけでしょ?
 ならば、やっぱり0円じゃなくて、整合性取った方が良いようにありますけれどもね。

淳ちゃん
 バランス、ということを考えると、この超高齢化社会において、車の運転をしなくなる人、できなくなる人は増えてくるわけでしょ?そういう方々が利用する公共交通機関の料金が、反対に高くなったらどうするんだろう?
 で、ちょっと違う話をして良い?
 この間、私はタイのバンコクに行きました。福岡からバンコクまで格安航空券を手に入れ、往復3万8千円でした。で、仕事があったので、行き帰りを飛行機で福岡―宮崎間を利用し、往復2万5千円かかりました。分かります?国内路線が日本は高い、と。これは仕方がないだろう、色んな理由があって。にしても、ユーロ圏であっても、国内あるいは陸続きの隣国に行く料金は、やっぱり安いわ。これでお客を乗せて飛行機を飛ばせて、価格も…
どうなんだろうね?この価格差は。

武坊
 淳子さんの場合は2万5千円かけて飛行機乗ったけれども、スケジュールさえ合えば、ガソリン代だけで行けたわけでしょ?て事はさ、そこに物凄い差が生まれるから、じゃあ夜中に着く便でも、兎に角無茶してでも車で行こうとする人は増えますわな。
 
淳ちゃん
 でも、人間歳とると無茶できなくなるでしょ?やっぱそこら辺のバランス、ていうのを考えてほしいな、とふと思った48歳でした(笑)

武坊
 どうなんだろう?前にもこの番組で言ったけれども、上限5千円くらいで打ち切り、で良いんじゃない?財源確保できて、それで道路造ります、て言えば良いわぁ。0、て言ったらさぁ、ねぇ?

淳ちゃん
 で、それで陸・海・空のバランスを少し考えてもらって、色んなところで補助しないといけないんだろうから、もうちょっと使い勝手の良いような交通手段を作って欲しいな、と改めて思いました。
(書き起こし終わり)


 ま、一応正論ですね。

 高速道路が無料化すれば、ストロー現象がますます激しくなって、地方都市、特に中心市街地がますます衰退する、という武坊さんの予感、多分当たると思います。
 そして、最終的には全国10~30のインターチェンジ近郊に10万㎡クラスの超大型モールと、各地方都市ごとにモールの関連小売業者、もっと具体的に言うと、インターにはイオンモール、各都市にはマックスバリュやホームワイドといった店が立ち並ぶことになるでしょう。
 今でさえ、地方中核都市の近郊と、それ以外の市町村の関係は、そうなってますよね。これが、全国規模に拡大される、と考えられるわけです。
 国民のほとんどが休日を各地のイオンモールで過ごす世の中・・・ちょっと考えただけで、気持ち悪くないですか?
 まあ、そこまで極端にならなくても、地方の中心市街地は確実に衰退します。
 そして、そこに至る過程で、小売業界は中心市街地、郊外を問わず、熾烈な過当競争に巻き込まれます。

 『(前略)最終的には、持久戦に敗れた多くの事業者が撤退し、(中略)上下水道や道路が整った郊外開発地に大量の空き店舗や駐車場の残骸が発生していることになります。その後始末は行政の手をわずらわせ、結局は増税などを通じて住民や地域の企業に転嫁されます。(後略)』
(藻谷 浩介氏著「『焼畑農業』と化した郊外乱開発に経済合理性はない!」(「地方を殺すな!」 洋泉社MOOK内コラム))

 これが、正常な国土の形成と言えるでしょうか?
 また、休日のたびに車に何時間も揺られ、巨大モールに着き、人ごみにもまれながら買い物をして、また何時間もかけて岐路に着くという生活を繰り返した家庭、そして子供達は、どうなるのでしょうか?

 『(前略)本来、風土というものは、その土地の自然に制約されているものです。自然がその土地の作物や産業を規定し、その結果、その土地の生活や文化を規定する。こうしてできた生活や文化は、それ自体が文化風土や精神風土を形成し、その土地に生まれた人間を、ほかの土地に生まれ育った人間とは異なる人間として育てていく。
 (中略)現代では道路が風土を生み出しているとすれば、風土も均質になっているといえる。それは、本来その土地がもっていた個性が失われ、文化が消滅するということなのです。僕はこの「地域固有の文化の喪失」、いいかえれば地域ごとに存在していた“誇りの消滅”というのが、ファスト風土化(※著者はどの都市の郊外も同じような全国チェーン店舗が立ち並ぶ光景を、皮肉を込めて“ファスト風土”と名付けています)の大きな問題だと考えます。
 (中略)現代における土地への誇りの喪失は、そこに住む人々の意欲の喪失につながるでしょう。だから、ファスト風土化は下流社会化にもつながるんじゃないかと思いますね。(後略)』
(三浦 展氏著「ファスト風土が日本を壊す!」(「地方を殺すな!」 洋泉社MOOK内コラム))
 
  何度も言いますが、高速無料化は、こうしたファスト風土化に拍車をかけるでしょう。

 では、それに対抗するには、どうしたら良いでしょうか?
 なまくらは、宮崎なら宮崎で、独自の文化を再構築していくべきだと思います。
 ただ、これは非常に難しい方法ですよね。わたしも、良案が思い浮かびません。
 しかし、ヒントはあります。
 綾町は、昔、夜逃げの町と呼ばれるほど衰退していましたが、今では照葉樹林を資源とした観光だけでなく、有機栽培や低農薬などの野菜・果物づくり、陶芸など、町独自の文化を育て上げ、過疎指定地から脱却しました。町中心部にある「ほんものセンター」は、いつも人で賑わい、周辺の飲食店はタウン宮崎発行のグルメ本「らんらんランチ」で特集を組まれるほどになっています。
 先日、なまくらも家族と行きましたが、確かに美味しかったです。
 元々、特にこれ、といった資源があるわけでもなかった町が、“変人”町長、故郷田 実氏の働きかけにより、照葉樹林の伐採を中止させ、「比較異(オンリーワン)」を合言葉に、町一丸となってまちづくりを行った結果です。
 つまり、先見の明を持った優秀な人が、綾町にいたわけです。勿論、町長のリーダーシップだけでは町全体が変わることはなかったでしょう。やはり、「町を何とかしないといけない」と思った多くの町民がいたからこそ、町長がここまでやり遂げられたのでしょう。

 先ほど、「綾町は特にこれ、といった資源があるわけでもなかった」、と書きましたが、実は資源があったのです。その名は「人」。人々の優秀な頭脳とやる気が、まちづくりの起爆剤となり、綾町の成功物語に繋がったのです。
 宮崎県の人口は117万人、これだけ多くの頭脳と、東国原知事を誕生させた情熱があります。(知事そのものには個人的に「?」ですが)
 きっと、変わることはできます。

しかし、その前に、始末しなければいけない問題も、あるとかないとか・・・↓
(以下、2ちゃんねるより引用)
10 :エージェント・774:2005/08/08(月) 23:31:21 ID:3cSYdPPR ?
661 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします New! 2005/08/08(月) 16:03:28 ID:773SZWAx0
これは去年の参院選の頃に一時期話題になったけど、いつの間にか見かけなくなったコピペ。
はっきり言って、状況証拠からは岡田は黒。
これを広めれば、間違いなく民主党を殺せる。コピペ推奨。

○大店法
「大店立地法」とは1998年5月に成立した(施行は2000年6月)「まちづくり3法」と呼ばれる新法の一つ。
これは通産省がガイドラインを示し、各地方自治体がその管轄をする仕組みになってる。

「大店法」を廃止し新たに施行された「大店立地法」の骨子は、
「店舗周辺の中小小売業者の事業活動の機会の適正な確保」だった出店規制が、
「店舗周辺の生活環境の保持」という大幅な緩和にある。
つまり、店舗予定地から算出される商圏内に中小小売業者がある場合、
一定規模以上の店舗を建設する事が出来なかった訳だ。
だが、この改正によって店舗の商圏内の小売店に配慮しなくてもよくなった為、
郊外の人口密度の低い場所にも、大型の店舗を開店できるようになった。

○元通産官僚 岡田克也
岡田克也(民主党代表)は、当時通産官僚として大店法改正案の内容を知る立場にあり、
同時にイオングループの不動産売買を担当する小会社の取締役を違法に兼務していた。

イオンと通産省が、岡田克也を媒介として「大店立地法」という情報で繋がってても不思議じゃない構図がある。
イオン(旧ジャスコ)は、改正前から郊外地をターゲットに、誰もが出遅れた大規模な店舗展開をできる準備をし、
その結果、それまで業界での双頭の一つダイエーを押し遣るほどの力を得た。
つまり、業界筋じゃ有名な「ジャスコ岡田卓也会長の経営手腕」にも、疑問符が付く疑惑が見え隠れしているわけだ。
岡田克也氏曰くの「父親の持つ不動産関係の会社、岡田興産」の実態・現状がはっきりすれば、
ひょっとしたら単なる「国家公務員法違反」で終わらない可能性がある大問題なんだが、はたして…。

○イオングループと岡田克也に対するチャネラの声
1.ジャスコができると同時に、道路が整備・開通したりする。まさか本人とは・・・
2.涼しい顔して商店街が潰れたのは小泉のせいとか言ってるんだから悪にも程があるよ。  


Posted by なまくら at 03:07Comments(0)経済