2009年08月29日

景気回復断固阻止!?

 もうひとつ、選挙前に考えておいてもらいたいことがあります。
 どちらかというと、景気回復が選挙の争点だと思っておられる方々向けです。


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 ちなみに麻生政権が現在行っている景気対策、保守派の間でも賛否両論があり、決着がついておりません(否定派は小泉改革肯定、米共和党的小さな政府主義者が主なので、果たして保守派と言い切れるかどうか分かりませんが)。
 景気が奈落の底に向かっていこうとしている時、政府が財政出動することに異論をはさむ人はほとんどいないと思います。
 その中身と財源が議論の対象となっているようですが、経済音痴のなまくらには、景気が悪い時に公共事業をすること、その財源に国債を充てることがどうして悪いのか、いまいち理解できません

 そりゃ、九州山地の真ん中に片側5車線の高速道路を作るとか、宮崎空港に滑走路を10本造ったりするのは、誰の目にも無駄だと分かりますが、東九州道や国道220号の防災工事まで無駄だと言われれば、それはちょっと違うんじゃないか、と思うのです。
 それに、GDPの主要構成項目である”企業””家計””政府”のうち、企業や家計が借金返済に勤しみ、投資・消費をしないようになったら、残る政府が借金をしてでも市中にカネを落とさないと、景気の下支えはできないでしょう。
 もう一つ、財源に国債を充てることがどうして悪いのか、理解できないのは、マスコミが言うように国民の借金になる、というのであれば、銀行が預金の運用先として国債を買っていることとつじつまが合わなくなるからです。
 政府は国債の償還期間が来たら、新たな国債を発行してそれを返済に充てることが可能で、銀行は運用先として国債を購入したがっているからです。
 最悪、国債が売れなくなって、そのような自転車操業ができなくなっても、政府は通貨を刷れば良いだけです。
 「そんなことをしたら、インフレになる」
と言われるかもしれませんが、日本は今、デフレに悩んでいます。適度なインフレはむしろ好都合じゃないのでしょうか?
 日本が外国と違うのは、国債のほとんどを国内で消化していることです。よって、カネは国内でぐるぐる回っているだけで、海外へ出ていきません。
 それで国債発行が何故、悪なのか、いまひとつ理解できないのです。
 そりゃ、政府の予算が毎年の国債償還と人件費だけで消えてしまう事態になれば、話は別ですが、通常は財政出動したら景気は上向き、税収も増え、そのうち財政出動の必要がなくなるので、そういう事態に陥ることはないでしょう。

 長々と前置きを書きましたが、要は麻生内閣の景気対策は正しかった、と。
 逆に、民主党は公共事業を抑制して、それで浮いた金を家計に直接ばら撒く、と言っています。
 そんなことをしたら、公共事業が減った分、景気は悪くなるし、家計にばら撒いた分が貯蓄に回れば、ばら撒きが無駄になり、やはりその分、景気は悪化するでしょう。
 麻生内閣でも”定額給付金”という似たようなことをやりましたが、民主党と違い、財源はいわゆる”埋蔵金”、要するに死に金を使っただけで、例えこれが貯蓄に回ろうと、景気は±0となるだけで、別に悪化はしません。
 マスコミは景気の二番底を懸念していますが、民主政権になれば、二番底どころか、橋本政権時の大不況の再来にもなりかねません。

 景気しか興味が無い、という人も、もう一度よく考えて投票に行ってください。


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Posted by なまくら at 09:24│Comments(0)政局
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