2010年01月27日

戸敷新宮崎市長への激励

 宮崎市長選の結果は、戸敷正氏が他の2名を抑えて当選を果たしました。おめでとうございます。
 これから、新市政がスタートするのですが、現在の議会は津村前市長派が多数派を形成しており、言うならば、田中県政時代の長野県のような状態です。
 当選の余韻に浸る間もなく、前途は厳しいと言えるでしょう。

 そこで、不肖なまくらが、ねじれ議会を運営するコツを伝授いたしましょう。
 な~んて、単なる受け売りですが。
 小学館発行の国際情報誌SAPIO1/27号にて、台湾の偉人・李登輝元総統の著書「李登輝が若者に送る10のレッスン」が紹介されていたので、引用したいと思います。



 御存じ李登輝元総統は、本省人(国共内戦以前から台湾に在住していた人々及びその子孫)でありながら、外省人(国共内戦後、台湾に逃げてきた主に国民党員や家族と、その子孫)政権である国民党政権下で、総統まで上り詰めた人です。
 当時の台湾は国民党の1党独裁であり、外省人が全てを牛耳っていた時代でした。
 そこへ民意を背景に登場した李登輝氏、当然議会は抵抗勢力だらけです。
 ところが、氏は類稀な議会運営により、これを乗り越え、台湾の民主化という大事業を成し遂げたのです。
 冒頭で紹介した著書は、この一連の流れを創りだした10のポイントを紹介しています。

1.逆境は最高の修行の場
 戦前に日本のエリート教育を受けた李登輝氏は終戦後、(中略)弾圧される側にいた。だが彼はこの暗黒時代に、弾圧を逃れながら読書と自己修練に励んでいた。後に彼が書いた経済論文は時の権力者、蒋経国の目に止まり、いきなり無任所国務大臣に抜擢されるのだが、(中略)台湾人の敵である独裁政権に身を置くことで矛盾と苦悩の毎日を過ごすことになった。だがこうした心の葛藤が彼を偉大な政治家へと成長させたのだ。

2.大器晩成を目指せ
 (前略)彼には、当時政治力がまったくなかった。(中略)彼は、独裁者蒋経国の行動をつぶさに観察しながら、持て余す時間を使い、中国問題、そして軍事をはじめ、(中略)それまで疎かった分野での勉強を熱心に行った。専門分野である農業や経済学では、専門家たちを交えた討論会を定期的に開いた。(中略)
 彼は権力を追求することなく自己教育に心がけ、知識への探索は怠ることなかった。失敗経験や苦悩こそが成長の糧になる。時間をかけてこうした糧を熟成させることは大器になる必要条件なのだ。

3.安易にカードを切るな
 (前略)蒋経国の急死によって副総統から総統に昇格した当時の李登輝氏には全く実権がなかった。(中略)彼にある唯一のカードといえば国民からの熱烈な支持であったが、(中略)民意を利用しての旧勢力との直接対決は避けた。
 行政、軍、警察、情報など国家統治機構の人事を変動させることなく相手を安心させた。(中略)2年後に再度総統に選出されると、素早く、そして着々と台湾の民主化を進め、6回の憲法改正を経て、それを不動のものにした。
 カードは時期が熟してから切る。これが李登輝流の戦い方であるのだ。

4.金で解決できることはすべて小事
 李登輝政権当時の国会議員のほとんどは(中略)終身議員だった。(中略)そこで李登輝氏は強引に終身議員を引退させるのではなく、(中略)退職金を提示して、引退するよう説得に乗り出した。(中略)それは民主化のコストと割り切ることができたのが李登輝氏であった。
 無用な理屈や紛争をさけ、このぐらいの出費で台湾の民主化が一歩前進なら安い買い物だというのだ。

5.小さく群れるな
 (前略)李登輝氏は側近を持つことはなかった。(中略)彼はあらゆる分野で、さまざまな違うブレーンを持っている。総統になった彼は外交、経済、国防など、各分野ごとに必ず政府と民間出身者による2つのチームを編成し、それぞれの立場から政策の草案を作らせ、時には一堂に集めて議論させた。
 それによって、彼は側近政治の弊害を避け、高い視野で物事を判断できるようになった。派閥や側近を持たず小さく群れないことによって、李登輝氏はもっと広く人材を登用することができた。これが閉塞感のない政治展開を可能にした最大の要因と言えよう。

6.人事の要諦――奥さんを観察せよ
 (前略)蒋経国氏が李登輝氏を台北市長に抜擢してから最初の3ヶ月間、毎日李登輝氏の自宅へ訪ね、彼の帰宅を待っていた。それは李登輝氏の生活環境を観察すると同時に、奥さんをも観察するためであった。つまり、一人の人間を知るためには、つねにその近くにいる奥さんをも観察しなければいけないのだ。虚栄心に満ち、金銭欲も強い奥さんであれば、本人も金銭や権力に誘惑されやすく、汚職に手を染めやすい。(中略)
 この人間観察術は李登輝氏が学んだ人事の第一歩とも言える。今でも李登輝氏はいろんな場面で奥さんを観察する重要性を強調し、彼の人材登用の大切な判断材料にしている

7.恩讐を超え、大事を成し遂げろ
 (前略)氏は、敵であるはずの民進党を一方的に攻撃することはしなかった。それどころか、(中略)政党政治の正常化の必要を考えた氏は党内の反対意見を押しきり(中略)民進党を合法化させた。それだけでなく国益に一致するのであれば、自ら進んで民進党と意見交換したり、相手の言い分を聞いたりしていた。(中略)
 李登輝氏の国家正常化に向けた熱意が民進党の黄信介主席を感激させた(中略)結果として民進党の協力の下で1997年の4回目の憲法改正が無事に通過し、台湾の国家正常化の前進となった。

8.敵を使える知恵と器量を持て
 (前略)その(李登輝氏を引き降ろそうとする国民党内の中国人勢力)代表格が軍のストロングマンである参謀長の郝柏村氏である。ところが李登輝氏は敢えて郝氏を首相に任命したのである。軍のトップであった郝氏を軍籍離脱させるためには、首相という最高のポストで釣る以外になかったのだ。郝氏の軍籍離脱で李登輝氏は、他の人間を参謀長に任命し、その軍への影響力を完全に排除した。
 一方、首相になった郝は(中略)傲慢な国会答弁が国民の顰蹙を買っただけでなく、自分の無知を国会でさらけ出す羽目にもなった。これで彼の神話が一気にはじけ、蒋介石時代以来の軍事ストロングマンもついに消えた。これもまた民主化の一歩前進であった。

9.トラブルメーカーになることも必要
 (前略)中国もアメリカのクリントン政権もそれ(1995年の李登輝氏の母校コーネル大学への訪問)には強く反対したが、李登輝氏は米中の意向に妥協の素振りもみせなかった。(中略)中国は李登輝批判キャンペーンを激しく展開し、台湾をトラブルメーカー呼ばわりし(中略)その暴挙が民主国家台湾と独裁国家中国との違いを一層浮き彫りにさせ、台湾の民主化を全世界にアピールしてくれる結果となった。
 国も個人も危機状況に陥る時、ただの良い子に甘んじてはいけない。トラブルメーカー呼ばわりされても、一歩も引かない強い姿勢も必要なのだ。

10.信仰心を持つことはリーダーの最重要条件
 (前略)「これまでの人生を振り返ると、いかなる厳しい環境に置かれた場合でも、意志を貫くうえで力の源は信仰であった」「人間は心(精神)と肉体から構成されるが、精神的弱さはさらに高い次元の存在を必要とする。総じていえば、指導者に限らず、私たちは誰もが全知全能の神を必要とするのである」とも語った。(※李登輝氏はキリスト教信者です。)リーダーにこそ、神が必要なのだ。
(以上、一部抜粋の上、引用)


 新市長は、公約であった「地域コミュニティ税の廃止」について、
清武町民の意見を集約し判断する為、3月定例市議会への廃止条例案提出を見送る可能性を示唆(要旨)
しているそうです。
 安易にカードを切らないあたりは、どこぞの政権与党と大違いです。もしかしたら、もう購読されているのでしょうか?

 新市長は、4年間という時間を市民から託されたのです。腰を据え、じっくりと市政改革に励んでいっていただければ、と思います。



(以下、告知系)
 ・「外国人参政権に反対する会」が、国会への請願署名を呼び掛けています。(〆切:2月27日

 ・「ヤフー!みんなの政治」にて、外国人参政権の問題に対する賛否の投票を行っています。


 ブログ無期限休止まで、あと3回


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