2009年07月17日
思い切った剪定を その2
(その1はこちら、で、以下私見)
最近、このような企業統合の話が多いような気がします。今回のキリンとサントリーもそうだし、昨年のパナソニックと三洋にしてもそう、九州石油の看板も最近見ないな、と思っていたら、新日本石油に吸収合併されてエネオスブランドになっていたり。あと、初芝と五洋…おっと、これは漫画の話でしたね。
これらの企業統合を見ていると、グローバル企業としての成長を見据えて統合するグループと、縮小する国内市場に対応するために、つまり小さくなるパイの奪い合いで共倒れになるのを恐れて統合するグループと、大きく分けて2つに分類されるような気がします。
なまくらは、正直言って経済に疎いので、的確には言えませんが、今回の場合は、後者も理由の1つではないか、と思っています。
国内ビール類市場は、8年連続で縮小している、と伝えられていますし、清涼飲料市場も漸減傾向にあるといいます。
今は国内で“勝ち組”と称される両者ですが、驕る暇もなく、その土台は足元から崩れつつあるのですね。
さて、4年ほど前、同様に国内で“勝ち組”、それも“ガリバー”にのし上がり、市場を独占したにも関わらず、驕り高ぶって倒産の危機に瀕している所があります。自民党です。
特に最近の自民党の動向は目を覆うものがあります。世論調査にあたふたし、看板(総裁)付け替えなどという中身の無い戦術で乗り切ろうと画策する連中、人気知事を客寄せパンダよろしく引っ張ってこようとして、人を食った条件を付けられ、ナメられる選対委員長、沈みゆく船から逃げ出す鼠のように離党を画策する連中…まことに見苦しいです。
麻生首相も首相で、人の顔色を窺うようにコロコロ発言を変え、「ブレた」などと批判される…本当は、この程度のブレなど大した問題ではなく、むしろ、外交・安全保障分野でブレまくっている鳩山民主党党首の方がよっぽど問題だと思いますが、兎に角、それが「決断できない首相」のレッテルを貼られる原因となり、支持率が低下、ますます“麻生降ろし”に拍車をかけて、首相が自信を失ってブレる、まさに悪循環です。
これでは、相次ぐ地方選の惨敗も、むべなるかな、ですね。
なまくらは、これは本をただせば、4年前の郵政選挙が原因ではないか、と思います。あの選挙によって、元々は少数派だった構造改革派(=新自由主義者)が党内で一大勢力を築いてしまい、小泉政権末期には格差問題などが指摘されたにも関わらず、十分な軌道修正ができなくなってしまった、そこに大きな原因があるのではないでしょうか。
番組の中盤から紹介されていた、松井社長の2つの“決断方程式”、この内の“加える決断方程式”、これをやってしまったのが、今の自民党なのではないでしょうか。
自民党は元々、社会党や共産党といった左翼の統一戦線に危機感を抱いた財界からの要請で誕生した、単なる反共政党でした。故に、党内には、皇統護持や集団自衛権行使に積極的な保守グループや、靖国神社参拝批判や移民受け入れに積極的なリベラル左派グループ、それらイデオロギーに無関心で、地元への利益誘導しか考えないグループなど、様々な“枝”が付き、派閥を形成していました。
そこへ4年前、構造改革派という新たな“枝”までも接ぎ木してしまいました。「あの枝も大切、この枝も大切」と、まんべんなく意見を吸い上げ、自身の立ち位置を見失った結果、幹には栄養が行かなくなり、今回の大嵐で倒木の危険が生じている、そんな感じではないでしょうか。
さらに言えば、平成5年の下野以来、長期低落傾向だった自民党が久々に圧勝したために、「おい、人数増えたから楽になったな」て、緩みが生じたのではないでしょうか。
まさに、2+1=1の方程式通りに、現実は動いています。
自民党という木を倒したくなければ、首相は思い切って枝を剪定するべきだと思います。つまり捨てる決断方程式への転換ですね。
もし仮に、彼らを切ってしまう、つまり「我が内閣の足を引っ張り、目先の選挙のために総裁選前倒しを企む者は、党から出ていけ!ついでに、集団自衛権や敵地攻撃に反対する公明党とも連立解消だ!」と言ってしまえば、その穴を何とかして埋めなければならないので、残った者は必死になり、その結果、本来の支持者が戻ってくるのではないか、あるいは、この劇場型のドラマが、政治に無関心な連中を引き付け、その中から新しい支持者をつくるのではないでしょうか。
いずれにしろ、このままでは麻生政権は座して死を待つのみです。であるならば、自民党は単なる反共・利権政党から、本来の立ち位置である真の保守政党に脱皮すべきでしょう。
麻生首相は、その土台づくりをしてから、選挙戦に挑むべきだと思います。
事実上国会が閉幕した現在では、具体的にできることは限られますが、例えば、“村山談話”“河野談話”を否定し、新たに“麻生談話”を発表する事は、首相の胸一つでできるのです。
死ぬ気で闘わない者を、誰が本気で支持するでしょうか。麻生首相には、保守派の意地を見せていただきたいと思います。
最近、このような企業統合の話が多いような気がします。今回のキリンとサントリーもそうだし、昨年のパナソニックと三洋にしてもそう、九州石油の看板も最近見ないな、と思っていたら、新日本石油に吸収合併されてエネオスブランドになっていたり。あと、初芝と五洋…おっと、これは漫画の話でしたね。
これらの企業統合を見ていると、グローバル企業としての成長を見据えて統合するグループと、縮小する国内市場に対応するために、つまり小さくなるパイの奪い合いで共倒れになるのを恐れて統合するグループと、大きく分けて2つに分類されるような気がします。
なまくらは、正直言って経済に疎いので、的確には言えませんが、今回の場合は、後者も理由の1つではないか、と思っています。
国内ビール類市場は、8年連続で縮小している、と伝えられていますし、清涼飲料市場も漸減傾向にあるといいます。
今は国内で“勝ち組”と称される両者ですが、驕る暇もなく、その土台は足元から崩れつつあるのですね。
さて、4年ほど前、同様に国内で“勝ち組”、それも“ガリバー”にのし上がり、市場を独占したにも関わらず、驕り高ぶって倒産の危機に瀕している所があります。自民党です。
特に最近の自民党の動向は目を覆うものがあります。世論調査にあたふたし、看板(総裁)付け替えなどという中身の無い戦術で乗り切ろうと画策する連中、人気知事を客寄せパンダよろしく引っ張ってこようとして、人を食った条件を付けられ、ナメられる選対委員長、沈みゆく船から逃げ出す鼠のように離党を画策する連中…まことに見苦しいです。
麻生首相も首相で、人の顔色を窺うようにコロコロ発言を変え、「ブレた」などと批判される…本当は、この程度のブレなど大した問題ではなく、むしろ、外交・安全保障分野でブレまくっている鳩山民主党党首の方がよっぽど問題だと思いますが、兎に角、それが「決断できない首相」のレッテルを貼られる原因となり、支持率が低下、ますます“麻生降ろし”に拍車をかけて、首相が自信を失ってブレる、まさに悪循環です。
これでは、相次ぐ地方選の惨敗も、むべなるかな、ですね。
なまくらは、これは本をただせば、4年前の郵政選挙が原因ではないか、と思います。あの選挙によって、元々は少数派だった構造改革派(=新自由主義者)が党内で一大勢力を築いてしまい、小泉政権末期には格差問題などが指摘されたにも関わらず、十分な軌道修正ができなくなってしまった、そこに大きな原因があるのではないでしょうか。
番組の中盤から紹介されていた、松井社長の2つの“決断方程式”、この内の“加える決断方程式”、これをやってしまったのが、今の自民党なのではないでしょうか。
自民党は元々、社会党や共産党といった左翼の統一戦線に危機感を抱いた財界からの要請で誕生した、単なる反共政党でした。故に、党内には、皇統護持や集団自衛権行使に積極的な保守グループや、靖国神社参拝批判や移民受け入れに積極的なリベラル左派グループ、それらイデオロギーに無関心で、地元への利益誘導しか考えないグループなど、様々な“枝”が付き、派閥を形成していました。
そこへ4年前、構造改革派という新たな“枝”までも接ぎ木してしまいました。「あの枝も大切、この枝も大切」と、まんべんなく意見を吸い上げ、自身の立ち位置を見失った結果、幹には栄養が行かなくなり、今回の大嵐で倒木の危険が生じている、そんな感じではないでしょうか。
さらに言えば、平成5年の下野以来、長期低落傾向だった自民党が久々に圧勝したために、「おい、人数増えたから楽になったな」て、緩みが生じたのではないでしょうか。
まさに、2+1=1の方程式通りに、現実は動いています。
自民党という木を倒したくなければ、首相は思い切って枝を剪定するべきだと思います。つまり捨てる決断方程式への転換ですね。
もし仮に、彼らを切ってしまう、つまり「我が内閣の足を引っ張り、目先の選挙のために総裁選前倒しを企む者は、党から出ていけ!ついでに、集団自衛権や敵地攻撃に反対する公明党とも連立解消だ!」と言ってしまえば、その穴を何とかして埋めなければならないので、残った者は必死になり、その結果、本来の支持者が戻ってくるのではないか、あるいは、この劇場型のドラマが、政治に無関心な連中を引き付け、その中から新しい支持者をつくるのではないでしょうか。
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Posted by なまくら at 01:56│Comments(0)
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