2009年08月05日

日本国民は全員「ストックホルム症候群」ではないか?

 ここのところ、所用でブログ更新が滞っていました。。。
 知らない間に、水曜まで武坊さんが担当しており、一気に仕事量が増えた感がありますが、ガーンとりあえず、先週の分から再開しようと思います。

 先週の月曜日のGO!GO!NEWSは、「千葉連れ去り事件で被害者は、どうやら“ストックホルム症候群”の疑いがある」という話題でしたね。(覚えていますか?)
 番組内でも説明されていましたが、この「ストックホルム症候群」 とは、
「精神医学用語の一つで、犯罪被害者が、犯人と一時的に時間や場所を共有することによって、過度の同情さらには好意等の特別な依存感情を抱く(Wikipediaより)」
という症状のようです。
 さらに、「恐怖で支配された状況においては、犯人に対して反抗や嫌悪で対応するより、協力・信頼・好意で対応するほうが生存確率が高くなるため起こる心理的反応が原因と説明される。(同上)」

 そこで武坊さん、なまくらの妖怪アンテナを刺激するコメントをしてきました。
武坊
 「大体、人って危害を加えられるとさあ、ムカッときて、少々のことだったら復讐心に燃えるんだけれど、とことんまで怖い目に遭わされたり、とことんまで危害を加えられると“復讐心”が“服従心”に変わる、と言われますよね。
戦争の時がそうじゃないですか。とことんまでやられてしまうと、最初の方は、「じゃあ、あっちの敵部隊をやっつけてしまおう、と思うけれども、とことんまでやられると服従してしまう、もう仕方がないんだ、と受け入れてしまう・・・(省略)」

 何でも天下国家に結び付けたがる なまくらが、上記コメントで思い出したのは、やはり戦後日本のことです。

 64年前、我が国はアメリカを中心とした連合国にとことんまでやられてしまいました。
 ただ単に軍隊が戦場で戦って負けただけではありません。日本中の都市に焼夷弾の雨をばら撒かれ、東京大空襲では、たった1晩で10万人以上とも言われる一般市民が焼き殺されました。しかも、最初に目標地点の外周に焼夷弾を落として人々の退路を断った上で1平方メートルあたり3発という高密度で焼夷弾を落とす、という念の入れようでした。
 さらに、100%日本が降伏するのを分かっていながら、2発の原子爆弾を投下、広島と長崎合わせて20万人以上の一般市民が殺されました
 このように、とことんまでやられ、恐怖感を植えつけられた日本人は、戦後、完全にアメリカに服従してしまいました。
 焼夷弾による民間人虐殺を考案したカーチス・E・ルメイを戦時中、「鬼畜ルメイ」などと呼んでおきながら、戦後は一転して、勲一等旭日大綬章を贈るなどした事実は、その最たるものでしょう。
 また、久間元防衛大臣は、「原爆投下はしょうがなかった」と発言しました。
 後になって謝罪しましたが、その謝罪内容は「被爆者を軽く見ているかのような印象に取られたとすれば申し訳なかった」であって、「日本が戦争をやめないから原爆を落とされた、アメリカは悪くない」という主旨は撤回していませんね。これなど、犯人に対して過度の同情をする、“ストックホルム症候群”そのまんまではないですか!

 どうやら、戦前、大東亜共栄圏・東亜開放などの理想を掲げ、白人支配に立ち向かった日本は戦後、「恐怖で支配された状況においては、犯人に対して反抗や嫌悪で対応するより、協力・信頼・好意で対応するほうが生存確率が高くなるため起こる心理的反応が原因」で、常にアメリカの顔色を窺い、アメリカに媚びる国になってしまったようです。
 岸元首相が日米安保条約を改定した当時は、それでもまだ、憲法を改正して、自立した国家を再建する意思を持った政治家が大勢いました。
ところが、それから40年以上を経て、アメリカの御機嫌をとることが同盟だと勘違いした政治家は自民党を中心に、政界に蔓延しています。
ブッシュ前大統領から“クーパー君”などと小馬鹿にした呼び方をされているのに、勘違いして喜んでいた小泉元首相など、典型的ですね。彼がしたことは、郵政民営化をはじめ、この国のかたちをアメリカ流にし、一切合財アメリカに譲り渡すことだけでした。

 彼ら親米派は、自分たちの国を自分たちで守る気概すらありません。「アメリカ様に尻尾を振っていれば、困った時は助けてくれる」そう固く信じているのです。
 だから、北朝鮮や中国から軍事的圧力を加えられている真っ最中に、「聖域なき構造改革」とかいう名目で防衛費削減ができたのでしょう。
 念のため申しておきますが、なまくらは日米同盟に反対しているわけではありません。東アジア、とりわけ台湾問題を考える上で、日米がタッグを組んで中国の覇権主義に対抗するのは当然だと思います。
 問題なのは、アメリカに過度の依存をし、自主防衛、自主独立の気概を失くすことなのです。
この、自主防衛の気概を持った政治家、アメリカに物申すが、かつてはいました。(いや、今でもいますが)
 しかし、日本版NSC 構想を打ち出し、戦後レジームからの脱却を目指した安倍元首相は、異常なまでのマスコミによるバッシング、さらにはブッシュ政権の6カ国協議での冷遇を受け退陣しました。
 また、日本の核武装の是非を問いローマG7会議で“バイ・アメリカン条項”を批判した中川前財務大臣は、直後、いわゆる“酩酊会見”で失脚しました。
 なぜか、“親米派”の小泉政権は長期政権となり、“自主防衛派(あるいは真正保守派)”の上記2者は早々に引導を渡されたのです。
 その理由として、一部ブロガーは、アメリカの陰謀だ、などと言いますが、なまくらは、むしろ、“ストックホルム症候群”にDNAレベルまで侵された日本人が自主的に彼らを引きずり下ろしたのではないか、と見ています。あたかも、犯人をかばう証言を繰り返す被害者のように。

 で、この“ストックホルム症候群”、投薬以外で治療法はないか、としばらくググってみたのですが、どうも、「現実を直視する」以外にないようで。日本人が現実を直視する日は、果たしてくるのでしょうか…



Posted by なまくら at 00:20│Comments(0)
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