2014年10月06日

無法国家に舐めれれている安倍内閣

 今朝の産経ニュースに秀逸な記事がありましたので、転載します。

【野口裕之の軍事情勢】
「空の腹切り」「肉攻」に学ぶ対露戦略

 (問)戦車とは何ですか?

 (答)ソ聯(れん)が友好諸国への友好的訪問に利用する乗り物です。

 ネット上で見付けたジョークは上デキだが、笑えない戦史に感じた。ソ聯軍が日ソ中立条約(1941年署名・発効)を一方的に破り、滿(まん)洲や北方領土になだれ込んだのは大東亜戦争(41~45年)終戦直前~終戦後にかけて。ソ聯を継承国ロシアに置き換えても十分通用する。ソ聯同様、クリミア併合やウクライナ侵入という国際法違反を犯しているからだ。もっとも、置き換えたところで、ソ聯軍の違法侵攻以来一本の歴史が刻む、わが国がジョークとして笑えない紛争。が、露側には「笑っている」ように映るだろう。安倍晋三首相(60)は「力による現状変更は断じて認めない」と9月、米国で記者会見した際に改めて述べた。ただ「力でしか現状変更しない国」への非難にしては余(あま)りに虚(みな)しく響く。しかも▽ウクライナ侵入を受けた欧米の対露制裁には腰が引け▽国会の所信表明演説では「対話」を強調。「日露平和条約締結」さえ呼び掛け、北方領土問題解決に意欲を示してもいる。北方領土などに対するソ聯軍侵攻での死傷者8万4000。過酷な強制労働により屍(しかばね)の山を築いたシベリア抑留者110万。安倍氏は、祖国に生還寸前だった同胞に想(おも)いをはせていない…。

○必要な畏怖させる覚悟

 「軍事は外交の一部」との国際常識を日本に求めるには、日本の国情は極端に国際とかけ離れている。領土問題で、ロシアが日本を交渉相手と扱ってきた理由は、日米同盟を意識してのこと。軍事が外交とリンクできない圧倒的不利な前提に目をつぶって尚、軍事・外交面で世界屈指の薄汚い手法を用いるソ聯→ロシアと外交決着を図るには、彼の国を畏怖させる覚悟だけでも示唆しておかねばならない。以下に触れる逸話とまでは昇華できずとも「平時の覚悟」は為(な)せば成る。

 昭和20(1945)年8月、大日本帝國(こく)陸軍の軍人が示した覚悟は、ソ聯軍将兵を震え上がらせ、絶望的状況を挽回した。

 滿洲防衛を担う關(かん)東軍の一部に終戦を潔(いさぎよ)しとせず、徹底抗戦も辞さぬ不穏な動きが察せられた。このため、大命=勅命により明治天皇(1852~1912年)の孫・竹田宮恒徳(つねよし)王(1909~92年)は聖旨(せいし、天皇陛下の思(おぼ)し召(め)し)を伝達すべく滿洲に赴かれた。滞在中の3日間、宮御(ご)搭乗機を4機の戦闘機・隼(はやぶさ)が護衛した。担任したのは全員教育飛行隊教官で、生き残った戦闘機操縦者の中では抜きんでた技量の持ち主だった。

 4機は奉天=瀋陽の飛行場に帰還せんとするが、ソ聯軍が占領。地上では虐待や法外な勝者の要求を繰り返していた。

 飛行場上空で、編隊は悠悠(ゆうゆう)と雁行(がんこう)形を保ちつつ、滑走路に沿い超低空で通過した。慌てふためくソ聯軍将兵。屈辱に耐えていた帝國陸軍将兵は欣喜雀躍(きんきじゃくやく)した。大きく反転した編隊は再度、反対方向から通過し、今一度大反転して、またも超低空で進入してきた。

○天晴れ凄絶な最期

 と突然、編隊長機がグイグイと機首を持ち上げた。見る間に飛行場中央で4機は一糸乱れぬ垂直上昇を始める。上昇力が尽きるや、そのまま2機ずつ左右へと、正確に上昇反転(宙返り)。全機唸りながら真っ逆さまに地面に迫る。見事等間隔を保ったまま、天地を裂く大爆音を立てて大地に砕けた-隼たちの最期であった。見苦しく動揺するソ聯軍将校の問いに帝國陸軍将校は説明した。

 「日本では古来、武運拙(つたな)く負け戦(いくさ)となりし時、武士(もののふ)として腹を切る。今のは、飛行機乗りによる腹切りの作法である」

 ソ聯軍は肝を潰し傲岸無礼(ごうがんぶれい)が影を潜めた。四烈士は「切腹」前、未占領の飛行場で真新しい下着に替え、整列して遠く東の空に向かい宮城遙拝(きゅうじょうようはい)し「天皇陛下萬歳(ばんざい)」三唱を済ませていた。何と天晴(あっぱ)れ凄絶(せいぜつ)な覚悟か。

 ソ聯軍将兵は意気地がない。戦車に守られて、160万もの大軍で滿洲や北方領土などに奇襲攻撃したにもかかわらず、各地で帝國陸軍の猛反攻に遭い、恐ろしくて逃げた者は少なくなかった。そもそも露帝國→ソ聯軍の将兵は日露戦争(1904~05年)やノモンハン事件(39年)における帝國陸海軍の精強振りがDNAに染み付いている。雲霞のごとき大軍投入は、恐怖の産物といえた。

○爆雷ごと戦車に体当たり

 数ある激烈な防衛戦の中で、陸軍石頭予備士官学校の幹部候補生ら3600名が行った《対戦車肉薄攻撃=肉攻》は、後の世に伝え継ぐべき戦史であり、民族史だと考える。小欄は、内920名が48時間を戦い抜き、600~700名が散華した磨刀石方面での戦闘を記す。

 戦況悪化に伴い、關東軍の戦力は逐次南方戦線に転用され兵器・弾薬は実(まこと)に貧弱。「主力兵器」は工事用ダイナマイトをランドセル大に束ねた急造爆雷に決まる。幹部候補生は爆雷を抱え、小さな壕=タコツボで待ち受ける。

 敵戦車が近付くや、爆雷ごと体当たりを敢行する。《肉攻手》による《肉攻》だ。世界に冠たるソ聯陸軍戦車63輌を葬る戦果を挙げた。戦果には、敵戦車を分捕り、砲撃して粉砕した数輌が含まれる。

 「極めて残酷な命令」

 左翼や戦後の敗戦史観教育にどっぷりと汚染された日本人は嫌悪感を抱く。確かに命令は下達された。だが、生き残った幹部候補生が残した複数の著書や記録を読み、口をつぐもう。

 彼らは無謀に死に急いではいない。開拓などに従事した在留邦人が少しでも早く、少しでも遠くの非占領地に逃げ延び、帰国を果たしてもらいたい一心。斯(か)くなる戦略目的に得心し、命ある限り敵戦力を漸減させ、侵攻速度を削ぎ、後方の友軍が防御陣地を完成するまで時間を稼ぎたい一心だった。そしてもう一つ。石頭予備士官学校幹部候補生・南雅也氏(1925~95年)が著書《この壮烈な戦士たち》などを通し、絞り出すように語っている。

 《死とひきかえに日本の栄光を、条約を蹂躙(じゅうりん)した暴虐ソ連軍に目にもの見せてやらねばならぬ。日本人の心意気を後世に残すために死など眼中にない》

 安倍氏は9月、国連総会で安全保障理事会常任理事国入りを目指すと表明したが、安保理と関係部局は《条約を蹂躙した暴虐》国に対する武力行使を決定し、作戦を練る「軍議の場」ともなる。無法国家を畏怖させられる覚悟を決めて後、常任理事国に手を挙げてはいかが。(政治部専門委員 野口裕之/SANKEI EXPRESS)



 関東軍と言えば、張作霖爆殺事件や満州事変を起こして満州国を建国したり、と、「侵略戦争の首謀者」のように見られがちで、おまけに終戦間際のソ連侵攻に対しては民間人を見捨てて逃げ出したように言われますが、実際はこのように勇猛果敢に戦い、民間人を守りながら散っていったのですね。彼らは本物の武士(もののふ)でした。軍人さん達に感謝!!

 さて、記事中にもあるように、安倍内閣のやり方はまるで的外れです。
 クリミア併合に対し、強い姿勢を打ち出せず、どうして北方領土返還交渉が出来るでしょうか。
 両事例とも、ロシア(ソ連)の無法によるものであるにも関わらず、一方を半ば容認するような軟弱姿勢でいれば、それこそロシアの思うつぼです。
 しかし、これは安倍内閣のみならず、アメリカやEU諸国にも言えることです。
 今のクリミア情勢は、ナチスのラインラント進駐やズデーデン地方併合に匹敵するものです。これらナチスの無法に対する軟弱姿勢が、どのような結果をもたらしたのか、我々は歴史に学ぶべきでしょう。

 それにしても安倍内閣、すでに保守政権の体を為していないと思うのは、なまくらだけでしょうか。


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